西山朋佳はなぜ今まで棋士になれなかった?女流棋士との違いや過去の挑戦を調査!

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2026年10月26日、将棋界に歴史的なニュースが飛び込んできました。

女流棋士の西山朋佳(にしやま・ともか)さんが、女性初の「棋士」になることを発表したのです!

西山さんといえば、数々の女流タイトルを獲得してきた、女流将棋界を代表する実力者。

それなのに、今回のニュースを見て、

「えっ?西山朋佳さんって、今までプロ棋士じゃなかったの?」

「こんなに強いのに、なぜ棋士になれなかったの?」

と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

実は、将棋界では「女流棋士」と「棋士」は別の資格で、西山さんはこれまで何度も棋士への道に挑戦してきたんです。

今回は、西山朋佳さんが今まで棋士になれなかった理由や、女流棋士との違い、過去の挑戦、そして女性初の棋士になるまでの道のりを詳しく紹介します!

西山朋佳はなぜ今まで棋士になれなかった?

結論からいうと、西山朋佳さんがこれまで棋士になれなかったのは、棋士になるための資格取得条件を満たせなかったためです。

西山さんは女流棋士として数々のタイトルを獲得し、男性棋士にも勝利してきました。

しかし、将棋界では女流棋士としての実績だけで、自動的に棋士になれるわけではありませんでした。

まずは、その仕組みから見ていきましょう。

女流棋士と棋士は別の資格!何が違う?

実は、将棋界には「棋士」と「女流棋士」という2つの異なる資格があります。

どちらも将棋を職業とするプロですが、資格を取得するための条件や、主に参加する棋戦が違うんです。

棋士女流棋士
性別男女問わず女性
主な資格取得方法奨励会で四段昇段など女流棋士の資格基準を満たす
主な棋戦名人戦・竜王戦など白玲戦・女流名人戦など
男性との公式対局あり一般棋戦への出場資格を得れば可能

つまり、女流棋士としてどれだけタイトルを獲得しても、それだけでは棋士の資格を得られなかったということ。

ちなみに、女流棋士も男性棋士と公式戦で対局する機会があります。

西山さんも、これまで男性棋士を相手に何度も勝利を収めてきました。

それでも、棋士になるには別の条件をクリアする必要があったんですね。

棋士になるには厳しい条件があった!

棋士になるための一般的なルートは、日本将棋連盟の棋士養成機関「奨励会」に入り、四段まで昇段することです。

なかでも最後の関門となるのが「三段リーグ」。

半年ほどかけて18局を戦い、原則として上位2人だけが四段に昇段できるという非常に厳しい制度です。

また、奨励会を退会した後でも、公式戦で一定の成績を残せば「棋士編入試験」を受ける道があります。

西山さんは、この両方に挑戦していたんです。

2020年の三段リーグでは14勝4敗でも昇段できず!

西山さんが棋士になるまでの道のりで、特に惜しかったのが2020年の三段リーグです。

なんと、18局中14勝という好成績を残しながら、四段に昇段できなかったんです!

いったい何があったのでしょうか。

同じ14勝4敗なのに昇段できなかった理由は?

2020年3月に終了した第66回奨励会三段リーグでは、次の3人が14勝4敗で並びました。

名前成績リーグ開始時の順位結果
服部慎一郎14勝4敗2位四段昇段
谷合廣紀14勝4敗4位四段昇段
西山朋佳14勝4敗21位昇段ならず

なんと、3人とも同じ勝敗!

しかし、三段リーグでは勝敗が同じ場合、リーグ開始時の順位が高い人を優先するルールがあります。

そのため、開始時の順位が21位だった西山さんは、最終順位が3位となってしまったのです。

このように、同じ勝敗でも順位の差によって昇段できないことを、将棋界では「頭ハネ」と呼びます。

14勝もしているのに昇段できないなんて……。

改めて、三段リーグの厳しさを感じますね。

最終日は2連勝!それでも届かなかった

さらに驚くのが、西山さんは最終日に2連勝していたということ!

最終日を12勝4敗で迎えた西山さんは、残る2局に勝利し、14勝4敗でリーグを終えました。

しかし、ライバルも勝ち星を重ねたため、昇段には届きませんでした。

当時の報道では、昇段を逃したことを知った西山さんは涙を流したと伝えられています。

これだけの成績を残しながら、あと一歩届かなかった悔しさは計り知れません。

ちなみに、三段リーグでは3位を「次点」と呼び、次点を2回獲得すると、フリークラス四段への昇段資格が得られる制度もあります。

そのため、西山さんの3位という結果にも大きな意味があったんです。

西山朋佳はなぜ2021年に奨励会を退会した?

2020年の三段リーグで惜しくも昇段を逃した西山さん。

その後も挑戦を続けましたが、2021年4月に奨励会を退会しました。

実は、この退会は年齢制限によって強制されたものではありませんでした。

26歳の年齢制限が迫る中で退会を決断

西山さんは1995年6月27日生まれ。

2021年4月に奨励会を退会したときは、まだ25歳でした。

奨励会には、原則として26歳までに四段になれなければ退会するという年齢制限があります。

ただし、一定の成績を残した場合には、在籍を延長できる例外も設けられています。

西山さんが最後に参加した三段リーグの成績は9勝9敗。

そして、26歳の誕生日を迎える前に、自ら退会を決断したのです。

「やれることは全てやった」本人が語った思い

西山さんは奨励会退会について、インタビューで当時の心境を語っています。

退会までの約1年間は、さまざまな思いを抱えながら将棋に向き合っていたそうです。

そして、退会にあたっては、

「やれることは全てやったので、後悔はない」

という思いを明かしていました。

また、後輩の藤井奈々さんが、最後まで挑戦を続けてほしいと説得しに行ったこともあったそう。

しかし、西山さんは「やり切った」という気持ちを伝え、藤井さんもそれ以上は引き止められなかったといいます。

それほどまでに、奨励会での挑戦に全力を注いできたんですね。

ただ、西山さんの棋士への道は、ここで完全に閉ざされたわけではありませんでした。

2025年の棋士編入試験は2勝3敗で不合格!

奨励会を退会した後、西山さんは女流棋士として活躍を続けました。

そして2024年、棋士が参加する公式戦で好成績を残し、棋士編入試験の受験資格を獲得!

再び棋士になるチャンスが訪れたのです。

棋士編入試験の対戦相手と結果一覧

棋士編入試験では、5人の棋士と対局し、3勝すれば合格となります。

西山さんの試験結果はこちらです。

対局日付対戦相手結果
第1局2024年9月10日高橋佑二郎四段勝利
第2局2024年10月2日山川泰熙四段敗北
第3局2024年11月8日上野裕寿四段敗北
第4局2024年12月17日宮嶋健太四段勝利
第5局2025年1月22日柵木幹太四段敗北

初戦で勝利したものの、第2局、第3局では連敗。

あと1敗で不合格という状況に追い込まれました。

しかし、第4局では宮嶋健太四段に勝利!

対局後、宮嶋四段は西山さんの読みの深さを高く評価していました。

こうして2勝2敗となり、女性初の棋士誕生まで、あと1勝というところまで迫ったのです。

最後の相手は奨励会時代に5戦全敗した柵木幹太!

運命の第5局は、2025年1月22日に行われました。

対戦相手は柵木幹太(ませぎ・かんた)四段。

実はこの2人、奨励会時代から何度も対局していたんです。

しかも、三段リーグでの対戦成績は、西山さんの0勝5敗!

西山さんにとって、非常に相性の悪い相手だったことが分かります。

さらに、2020年に西山さんが14勝4敗で昇段を逃した三段リーグでも、柵木さんと対戦していました。

そんな相手と、棋士になるかどうかを懸けた最終局で再び対戦することになったのです。

なんだか、将棋漫画のような展開ですよね。

しかし、結果は135手で柵木四段が勝利。

西山さんは2勝3敗となり、棋士編入試験は不合格に終わりました。

敗戦直後の第一声に対戦相手も驚いた!

今回、西山さんについて調べていて、特に印象に残ったエピソードがあります。

それは、棋士編入試験に敗れた直後の西山さんの言葉です。

あと1勝で棋士になれたという大一番。

当然、悔しい気持ちもあったはずです。

ところが、西山さんが試験後のインタビューで最初に口にしたのは、なんと対戦した5人の試験官への感謝でした。

試験官たちにもそれぞれ公式戦があり、忙しいなかで真剣に対局してくれたことへの感謝を伝えたのです。

これには、最終局で対戦した柵木四段も驚いたそう。

柵木さんは、自分だったら負けた直後にそのような言葉は出てこないと話していました。

自分の夢があと一歩でかなわなかった直後に、まず相手への感謝を伝えられるなんて、本当に素敵ですよね。

西山さんは試験を振り返り、充実した期間だったとも語っています。

もちろん、悔しさがなかったわけではないでしょう。

それでも、試験で得た経験や課題を前向きに受け止めていたことが伝わってきます。

悔しい経験さえも自分の成長につなげていく、そんな強さを持った人なのかもしれません。

そして翌2026年、西山さんには新たな道が開かれることになります。

白玲5期で棋士になれる新制度が誕生!

2025年、西山さんが棋士編入試験に不合格となった後、将棋界に大きな変化がありました。

女流棋士が棋士になるための、新しい制度が誕生したのです!

羽生善治が提案!新制度ができた背景とは?

2025年4月、当時の日本将棋連盟会長だった羽生善治さんが、新たな棋士編入制度の構想を明らかにしました。

その内容は、白玲のタイトルを通算5期獲得した女流棋士に、棋士への編入資格を与えるというもの。

白玲は2021年に創設された女流タイトルで、女流棋戦の中で最も序列が高いタイトルです。

羽生さんは、新制度を考えた背景として、白玲戦の価値を高めることや、棋士への門戸を広げることを挙げています。

また、女流棋士全体の実力が向上していることも、新制度を考えるうえで重要な要素となりました。

実際、西山さんだけでなく、福間香奈さんも過去に棋士編入試験に挑戦しています。

女流棋界のトップ選手たちが棋士への挑戦を続けるなかで、新しい道が検討されるようになったんですね。

ただし、この制度には賛否両論もありました。

従来の棋士になるための条件との公平性などを巡り、慎重な意見もあったのです。

それでも、2025年6月の棋士総会で承認され、新制度が実現しました。

ちなみに、白玲戦を主催しているのは不動産会社のヒューリック。

2025年には優勝賞金が4,000万円に増額されるなど、女流将棋界を盛り上げる取り組みも進められています。

白玲通算5期を達成!女性初の棋士へ

そして2026年10月10日、西山さんは白玲戦でタイトルを防衛し、通算5期を達成!

白玲戦での成績を振り返ると、その強さがよく分かります。

年結果
2021年初代白玲を獲得
2022年失冠
2023年白玲を奪還
2024年防衛成功
2025年防衛成功
2026年防衛成功・通算5期達成

なんと、白玲戦が始まってから6回のうち、5回もタイトルを獲得しているんです!

この実績によって、西山さんは「クイーン白玲」の資格とともに、新制度による棋士編入資格を獲得しました。

そして2026年10月26日、棋士になる権利を行使することを正式に発表!

2027年4月1日付で、女性初の棋士となる予定です。

2020年の三段リーグ、2025年の棋士編入試験と、何度もあと一歩で届かなかった棋士への道。

ついに、新しい制度によってその道が開かれたのです。

西山朋佳が棋士になる決断をした理由と今後の目標

2026年10月26日、西山さんは会見で棋士になる決断をした理由や、今後の目標について語りました。

そこには、棋士になることだけを目標としない、西山さんの強い向上心がありました。

「もっと強い人と戦いたい」棋士を目指す思い

西山さんが棋士になる決断をした大きな理由。

それは、もっと強い相手と戦い、さらに上を目指したいという思いでした。

西山さんは会見で、

もっと強い方と戦いたい。

と語っています。

これまで女流棋界のトップとして活躍し、数々のタイトルを獲得してきた西山さん。

それでも、まだ自分の将棋を高めていきたいという気持ちがあるんですね。

また、新制度によって棋士になることについて、いつか棋士として認めてもらえるよう努力したいという思いも明かしています。

女性初の棋士という歴史的な存在になっても、そこがゴールではない。

むしろ、棋士になってからが新たな挑戦の始まりなのかもしれません。

2027年からフリークラス四段!新たな挑戦へ

西山さんは2027年4月1日から、フリークラス四段として活動する予定です。

フリークラスとは、順位戦に所属していない棋士の区分のこと。

順位戦に参加するためには、規定の成績を残してC級2組に昇級する必要があります。

西山さんにとっても、まずはこのフリークラスからの昇級が大きな目標の一つになるでしょう。

ただし、本人は最初から大きな目標を掲げるよりも、一局一局を大切に戦っていきたいという姿勢を示しています。

また、棋士になった後も女流棋戦には引き続き参加する予定です。

つまり、今後は棋士としての挑戦と、女流棋界での活動を両立していくことになります。

これまでとは違う環境で、西山さんがどのような将棋を見せてくれるのか楽しみですね!

まとめ

今回は、西山朋佳さんが今まで棋士になれなかった理由や、女流棋士との違い、過去の挑戦について紹介しました。

西山さんがこれまで棋士になれなかったのは、女流棋士としての実力が認められていなかったからではなく、棋士になるための厳しい資格取得条件を満たせなかったためです。

2020年には三段リーグで14勝4敗という好成績を残しながら、順位の差で昇段を逃しました。

2021年には奨励会を退会し、2025年には棋士編入試験にも挑戦しましたが、結果は2勝3敗。

何度も棋士への道に挑戦しながら、あと一歩届かない経験をしてきたんですね。

それでも西山さんは将棋と向き合い続け、2026年には白玲通算5期という偉業を達成!

新制度によって、女性初の棋士になる資格を獲得しました。

個人的に特に印象に残ったのは、棋士編入試験で敗れた直後、まず試験官への感謝を伝えたというエピソードです。

勝負への強い思いだけでなく、周囲への感謝を忘れない人柄も、西山さんの魅力なのかもしれません。

2027年4月から始まる、棋士・西山朋佳さんの新たな挑戦。

これからどんな活躍を見せてくれるのか、注目していきたいと思います!

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